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2014 年度 実績報告書

手術時における術者の音声および他の生理的指標と疲労,ストレスの関連についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 25670334
研究機関名古屋大学

研究代表者

藤原 道隆  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院准教授 (70378222)

研究分担者 森 健策  名古屋大学, 情報連携統括本部, 教授 (10293664)
安田 あゆ子  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (30402613)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード医療・福祉 / 外科 / 臨床
研究実績の概要

手術中の術者の疲労やストレスが医療の質や安全に与える影響は少なくないが,最近増加している低侵襲手術では,患者にはやさしい反面,術者には逆に負担が大きいと言われている.術者の疲労やストレス状況の評価に関しては循環系などでごく限られた知見を得ているに過ぎない.本研究においては,全く新しい指標として術者の音声を解析し,手術進行状況との対比,検討し,手術中の術者の疲労やストレスと音声の関連を調べた.
手術中に術者の音声を48kHzのサンプリング周波数で記録し,音圧,音声周波数を取得する.周波数帯域フィルタリングを行い(この手順は途中から省略),得られた音声記録を10mS幅のウィンドウでFast Fourier Transform (FFT)解析し,得られたパワースペクトルから最大のパワー(Max Power)と,最大のパワーを示す周波数(Max Frequency)を算出した.Max Powerが100未満は発語が無いとし,その時のMax Frequencyの値を0とした.Max PowerとMax Frequencyの時系列データを作成し,手術ビデオと比較検討して,手術状況と音声周波数解析結果の関連を検討した.
負担がかかる操作,出血に対する対処,などストレス下では通常時にくらべてMax PowerとMax Frequencyの両者が高値のプロットが多い傾向を得た.また,画面のくもりなど軽度のストレス(イライラ)でも,PowerとFrequencyが高値のプロットが多いが,低Powerで高frequencyのプロットが少なかった.疲労時には周波数上の特徴は見られなかったが,単位時間あたりのプロット数が少ない傾向が見られた.FFTは,測定と同時に解析も行っているため,上述の傾向は,術中リアルタイムに指摘できる可能性がある.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 音声分析による手術中の術者のストレス評価法の検討2015

    • 著者名/発表者名
      藤原道隆,田中千恵,小林大介,山田豪,藤井努,中山吾郎,小池聖彦,野本周嗣,小寺泰弘
    • 学会等名
      第115回 日本外科学会定期学術集会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(愛知県名古屋市)
    • 年月日
      2015-04-17 – 2015-04-17

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公開日: 2016-06-01  

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