研修開始2か月目に心拍変動解析を実施した研修医は、研修開始10か月で実施した研修医に比し、副交感神経指標HF成分が高く交感神経指標LF/HFが低い傾向がみられたが、経験が浅く仕事量や担当患者の重症度がコントロールされていたためと推測された。診療科別では、内科系・外科系・救急日勤時に有意な差は認めなかったが、救急夜勤中の研修医において夜間の副交感神経指標が著明に抑制されている例を認めた。当院研修医における蓄積的疲労徴候インデックス(CSF-I)の結果は概ね良好だが、救急では慢性疲労の自覚が高い傾向がみられた。救急科研修中の研修医に関しては特に十分な休養がとれるよう配慮する必要があると考えられる。
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