研究課題/領域番号 |
25670350
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
近藤 祥司 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80402890)
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研究分担者 |
横出 正之 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20252447)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 老化 |
研究実績の概要 |
加齢・老化は、社会的・医療的観点からも、重要な課題であるが。、基礎老化研究の成果を生かした臨床応用を見据えた取り組みは少ない。われわれは最先端技術メタボロームを有効利用すれば、老化に関連する疾患(加齢性生活習慣病など)の新規臨床診断・治療標的に応用可能と考え、本計画で取り組んでいる。まず、メタボローム技術自身のヒト血液サンプルでの最適化、それらを用いた経皮効果、さらにはその高齢者における診断マーカーとしての有効性などの3項目を検討した。その結果、長寿遺伝子サーチュインの活性化薬剤レスベラトロールの経皮投与により、皮膚の炎症が改善し、皮膚そのものでグルコナイド抱合が観察できることを見出し、国際誌に報告した(Itsuo Murakami,et al.PLoS One. 2014 9(12): e115359.)。さらにヒト血液で、10数個の新規メタボライトを見出し、報告した(Romanas Chaleckis, et al.Molecular BioSystems 2014 (10):2538-51. doi: 10.1039/c4mb00346b.)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記のように、2本の国際学術誌報告と、いくつかの学会報告がなされ、順調に推移している。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの基盤データをもとに、今後ヒト血液における高齢者および若年者のメタボローム比較検討を展開していく。現在、順調にサンプルが集まりつつあり、同時並行に統計学的解析も進める。
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