• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

マイクロRNAを用いたストレスコーピング反応の評価・診断技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25670352
研究機関徳島大学

研究代表者

六反 一仁  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10230898)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードストレス / ストレスコーピング / マイクロRNA / バイオマーカー / 末梢血
研究実績の概要

最終年度である平成26年も研究計画に沿って、1)健常者の気分障害のリスクを評価できるマイクロRNAの同定、2)慢性疲労症候群(CFS)患者に特有の発現変化をきたすマイクロRNAの解析を行った。これまでの研究で明らかにした急性ストレス応答性マイクロRNA(miR-16, miR-144, miR-144*)及び慢性ストレス応答性マイクロRNA(miR-16, miR-20b, miR-26b, miR-29a, miR126, miR-144, miR-144*)をベースに、これらのマイクロRNAの有用性について再検証した。民間病院職員180名を対象に、高不安と高度の抑うつを訴えるハイリスクグループを対象に、気分障害と関連する末梢血マイクロRNAとしてmiR-144を同定した。さらに、miR-144の標的遺伝子のなかから不安・うつ状態と関連する遺伝子の同定に成功した(現在論文作成中)。慢性疲労症候群については、名古屋大学との共同研究のなかで、CFS群で特徴的な6種類の炎症関連マイクロRNAの発現変化と、CFS群において、タンパク質合成・分解系の遺伝子が顕著に亢進することを確認した。現在、CFS患者28名とコントロール28名を対象に、リアルタイムRT-PCRによる確認作業を行っており、平成27年度位に誌上発表する予定である。さらに、CFS群で発現が低下するマイクロRNAについては、プロモータ領域のメチル化の解析を継続して行っている。続けている。健常者の気分障害のハイリスクグループの選定、及び、病的疲労を診断するためのRNAバイオマーカーの同定はほぼ成功し、これらの病態を診断する技術基盤をある程度確立することが出来た。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Transformer 2β and miR-204 regulate apoptosis through competitive binding to 3' UTR of BCL2 mRNA2015

    • 著者名/発表者名
      Kuwano Y, Nishida K, Kajita K, Satake Y, Akaike Y, Fujita K, Kano S, Masuda K, Rokutan K
    • 雑誌名

      Cell Death Differ

      巻: 22 ページ: 815-825

    • DOI

      10.1038/cdd.2014.176.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] HuR regulates alternative splicing of the TRA2β gene in human colon cancer cells under oxidative stress2014

    • 著者名/発表者名
      Akaike Y, Masuda K, Kuwano Y, Nishida K, Kajita K, Kurokawa K, Satake Y, Shoda K, Imoto I, Rokutan K
    • 雑誌名

      Mol Cell Biol

      巻: 34 ページ: 2857-2873

    • DOI

      10.1128/MCB.00333-14

    • 査読あり
  • [学会発表] ストレスバイオマーカーの探索と創薬への応用2014

    • 著者名/発表者名
      六反一仁
    • 学会等名
      第30回日本DDS学会学術集会 ランチョンセミナー
    • 発表場所
      慶応義塾大学薬学部芝共立キャンパス(東京都・港区)
    • 年月日
      2014-07-30 – 2014-07-31
    • 招待講演
  • [学会発表] ストレス研究からみた病的疲労の評価 シンポジウム「ストレス・睡眠・疲労」2014

    • 著者名/発表者名
      六反一仁
    • 学会等名
      第10回日本疲労学会総会・学術集会
    • 発表場所
      大阪コングレコンベンションセンター(大阪府・大阪市)
    • 年月日
      2014-05-31 – 2014-06-01
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi