肥満症におけるグレリン自己抗体の精製、解析とモデル動物におけるグレリン自己抗体の食行動を含む作用解析を行った。グレリンペプチド自己抗体はELISA法で同定し、IgA、IgG、IgM型に分別、精製した。遊離型および結合型の自己抗体を解析し、その親和性やグレリンシグナリングに及ぼす影響を、表面プラズモン共鳴原理を用いたバイオセンサーを用いて解析した。 精製グレリン自己抗体は、動物モデルでグレリンの食欲増進作用を増強し、肥満症の一部はこのグレリン自己抗体による可能性が考えられた。現在、グレリン自己抗体のクローニングを試みているが、リガンド分子の大きさ等の問題点を克服する必要がある。
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