急性膵炎発症の分子メカニズムを解明すべく、VAMP7蛋白の遺伝子を膵特異的に欠失させたノックアウトマウスを作製し解析した。VAMP7-floxマウスとSpink3-Creマウスを交配させ作製したマウスではセルレイン惹起性急性膵炎の炎症程度が著明に悪化していることが明らかとなった。一方、ptf1a-CreマウスとVAMP7-floxマウスを交配させ作製したマウスではセルレイン惹起性急性膵炎は発症するものの、その膵炎症の程度は野生型と有意差を認めなかった。 この違いは、Cre-recombinaseを発現させるpromoterの特性の違いによるものか否か今後 検討すべき課題であると考えられた。
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