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2013 年度 実施状況報告書

肝クッパー細胞、新生血管リアルタイム観察モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25670370
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関山口大学

研究代表者

寺井 崇二  山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00332809)

研究分担者 藤澤 浩一  山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00448284)
高見 太郎  山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60511251)
山本 直樹  山口大学, 大学教育機構, 講師 (90448283)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード血管新生
研究概要

鉄キレート剤であるDeferoxiamine(DFO)の徐放剤を用いたメダカ尾びれ再生効果の評価、新生血管および通常血管の再生の違いの評価を行った。Fli-GFP トランスジェニック(TG)メダカ を用い、ソラフェニブなどの血管新生阻害剤が、新生血管に有効なのか、それとも通常に血管にも影響を与えるか評価した。徐放化DFOの投与実験を行い、新生血管の出現を評価したところ、ソラフェニブ投与による血管阻害とひれ伸長阻害を確認でき、さらにDFOの併用で伸長阻害が緩和された。以上の結果よりソラフェニブの副作用を併用投与したDFOが抑制する可能性が示された。
次にFABP7プロモーター:GFP TGメダカ のGFP陽性細胞が肝クッパー細胞であるか評価を行ったが、肝クッパー細胞で発現はなく、肝実質細胞で発現が認められた。これはFABP7が肝実質細胞において、脂質代謝の違いを表している可能性があることが示唆された。今後はメダカクッパー細胞のマーカーの探索を継続する。光刺激によるサーカディアンリズム変化の誘導およびNASH誘導時の、肝クッパー細胞、肝脂肪化の変化を評価する。さらに新たな血管系、肝クッパー細胞のリアルタイムの観察のモデルの開発を続けていく。メダカにて開発してきたNASH、肝再生をあわせて病態誘導することで応用範囲の広い、ヒト病態解析、創薬研究に寄与する日本発の世界的独創的なモデルを目指す。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

マクロファージの同定法の確立に時間がかかっているが、ソラフェニブの副作用を防ぐためにDFOが有効であることを示すことができており、おおむね順調に進んでいると考える。

今後の研究の推進方策

メダカクッパー細胞のマーカーの探索を継続する。光刺激によるサーカディアンリズム変化の誘導およびNASH誘導時の、肝クッパー細胞、肝脂肪化の変化を評価する。

次年度の研究費の使用計画

タンパク発現解析に必要な抗体を作製したが、抗体の評価が予定より遅れたため。
次年度にマクロファージ、クッパー細胞の同定のための抗体の購入を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 徐放化DFOによる血管新生作用に関する検討2014

    • 著者名/発表者名
      大野 高嗣 寺井崇二
    • 学会等名
      再生医療学会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
    • 年月日
      20140305-20140305

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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