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2013 年度 実績報告書

慢性炎症における非翻訳RNAによるマクロファージダイナミクス制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 25670381
研究機関東京大学

研究代表者

眞鍋 一郎  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (70359628)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2014-03-31
キーワード非翻訳RNA / マクロファージ
研究概要

マクロファージはダイナミックに機能と形質を変化させ、心血管病の慢性炎症プロセスの進展に中心的な役割を果たす。しかしながら、そのダイナミズムを制御する分子機構はよく分かってない。非翻訳RNAは遺伝子発現に多面的に作用し、細胞機能を制御することが推測されているが、長い非翻訳RNA(lncRNA)の機能はほとんど分かっていない。短いmiRNAについてもマクロファージにおける役割は分かっていない。本研究計画では、慢性炎症においてマクロファージのダイナミクスを制御するncRNAを同定し、その機能を解析することを目的として検討を進めた。
①グローバルなncRNAの同定とマクロファージ形質変化に伴う発現変化の解析を行った。培養マクロファージを刺激し発現RNAをRNA-seqならびにmiRNA arrayで解析した。その結果、これまで報告されていない長鎖非コードRNA(lncRNA)を1000種以上同定した。
②Ago2及びPU.1に結合するRNAをRIP-seq法によりグローバルに解析した。その結果、多くのlncRNAがPU.1に結合することを見いだした。
③同定したmiRNA、lncRNAの機能解析をノックダウンと過剰発現を用いて進めた。特に2種のlncRNAについて、マクロファージのLPS刺激における応答を制御することを見いだした。
④in vivoにおける意義の解析を進めるため、腎障害モデル、心不全モデル等のin vivoモデルにおける非コードRNAの発現を検討した。その結果、in vitroの系で同定した機能性lncRNAが組織傷害モデルでも発言していることを確認した。in vivoにおいても、傷害刺激によって発現が誘導されており、マクロファージ機能を制御している可能性が高い。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 炎症性マクロファージにおける長鎖ノンコーディングRNAの役割2013

    • 著者名/発表者名
      中山幸輝、眞鍋一郎、砂河孝行、森岡勝樹、永井良三、小室一成
    • 学会等名
      第36回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20131203-06

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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