佐渡研究の登録患者のうち363名に関してテロメア長の解析を行った。平均のテロメア長は、既報通り、女性で有意に長く、年齢と逆相関することがわかった。年齢と性別で補正してみると、総コレステロールとLDLコレステロールレベルとテロメア長に相関が認められた。一方、血清クレアチニンレベルとテロメア長は逆相関することがわかった。長寿と関連のある遺伝子のうち、フォークヘッド因子の遺伝子型とテロメア長に関連性が認められた。新潟大学総合病院循環器内科入院患者の解析では、p53の発現と年齢に相関があることや動脈硬化性疾患のある症例では、p21の発現が高いことが明らかとなり、マーカーとしての有用性が示唆された。
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