本研究では、心筋の構造的な変化に重要な役割を果たすことが示唆される機能未知分子DHRS7Cについて、新たな心不全診断マーカーとしての確立を目指すことを最終目標とし、DHRS7Cの機能解明ならびにELISA構築を進めてきた。 本研究により、DHRS7Cが①細胞内の小胞体に局在しcalcium homeostasisの制御分子として機能すること、②低酸素応答(HIF)による発現制御を受けることを明らかにした。DHRS7CのELISA構築は最適な抗体の条件を確立し、プロトコルの作成も完了した。現在は血液の前処理の条件検討を進めており、今後は健常人および患者の血液サンプルの解析を進めていく予定である。
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