研究課題
挑戦的萌芽研究
我々は、心不全の増悪に伴う副腎組織の「低酸素化」と「マクロファージの浸潤」の2つを現象に着目した。副腎組織が低酸素化するとβ3アドレナリン受容体の発現が亢進し、カテコラミン感受性を獲得する。β3アドレナリン受容体からのシグナルは細胞内の脂肪滴からアルドステロンの合成基質であるコレステロールの切り出しを行っていると考えられる。培養細胞において低酸素刺激はCYP11B2の発現上昇を認める。また一度副腎組織中にマクロファージが浸潤すれば、副腎皮質細胞との液性因子を介した細胞間相互作用によりRAS非依存的にアルドステロン合成亢進が起きることを明らかにした。
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