研究課題/領域番号 |
25670399
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
木浦 勝行 岡山大学, 大学病院, 教授 (10243502)
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研究分担者 |
近藤 英生 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (30379747)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | EGFR / EGFR遺伝子改変マウス / PD-1抗体 / PD-L1抗体 / gefetinib / everolimus / afatinib / vandetanib |
研究概要 |
1)EGFR遺伝子改変マウス(欠失型)における肺のPD-L1発現状況を免疫染色で検討した。肺腫瘍にPD-L1の発現が認められており、抗PD-L1抗体±ゲフィチニブをEGFR遺伝子改変マウスに投与して、ゲフィチニブ単剤との生存期間を比較検討中である。また,EGFR遺伝子改変マウス(欠失型)を10匹ずつ体重で層別化し6群に分け,A群 無治療; B群 10週齢よりゲフィチニブ5 mg/kg連日経口投与;B群 10週齢よりゲフィチニブ50 mg/kg連日経口投与;D群 10週齢よりエベロリムス(mTOR阻害薬)5 mg/kg連日経口投与;E群 10週齢よりバンデタニブ25mg/kg連日経口投与;F群 10週齢よリアファチニブ5 mg/kg連日経口投与;G群 10週齢よりドセタキセル 15 mg/kg 腹腔内投与を行いながら,CTを4週毎に撮影し,各薬剤の最大効果発現時期を同定中である。また,腫瘍死まで観察中である。 2)DC101(Rat Anti-Mouse VEGF-receptor mAb)と上記薬剤との併用効果を検討すべく,EGFR遺伝子改変マウス(欠失型)におけるVEGFRの発現状況を確認中である。 3)手術検体でのヒトにおけるPD-L1発現について検討中である。岡山大学呼吸器外科で2004年~2008年に肺癌手術を行った101例の手術検体を用いて免疫染色でPD-L1の発現状況を調べている。現在のところ、約60例の免疫染色を行った。PD-L1発現状況と再発までの期間や、EGFR遺伝子変異やK-RAS変異などの遺伝子変異との関連を検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年は医局・実験室の耐震化工事があり,移転作業のために実験が大幅に制約されたが,この4月に耐震化工事も終わり,それ以後順調に実験は進行されている。
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今後の研究の推進方策 |
薬剤を投与した遺伝子改変マウスの生存期間を観察中であり,何らかの結論は確実に得られると考えている。ヒト検体でも染色はほぼ完了しており,臨床背景との関連を調査するのみである。
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次年度の研究費の使用計画 |
昨年は医局・実験室の耐震化工事があり,移転作業のために実験が大幅に制約されたため,消耗品の購入を大幅に控えていた。 今年7月に耐震化工事も終わり,通常の実験活動も終わり,予定通り実験遂行可能と考えている。
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