Gi、Gqタンパク質に共役するA3アデノシン受容体は悪性中皮種細胞のアポトーシスを誘導する。本研究は、Gαi、Gαqサブユニットの新規エフェクターを同定し、悪性中皮腫の治療法戦略に応用することを目的として遂行された。 まず最初に、Gαi、GαqサブユニットのcDNAをクローニングし、それぞれのHisタグプラスミドを作製した。HisタグGαi、Gαqサブユニットプラスミドを悪性中皮種細胞に導入し、抗Hisタグ抗体を用いた免疫沈降を行った後、電気泳動にて結合タンパク質を分離した。Gαi、Gαqサブユニット結合タンパク質をMALDI-TFMSで解析したが、有望な標的タンパク質は同定できなかった。
|