薬剤誘導性、近位尿細管特異的なmegalin欠損マウスの作製により、集合管においてmegalin非依存的な蛋白再吸収機構が存在することが明らかとなった。ただし低分子量蛋白であるretinol-binding proteinの再吸収は腎皮質S1-S2でほぼ完全に行われており、megalinを発現する腎髄質外層S3およびmegalin陰性の集合管における再吸収の量自体は非常に少ないと考えられた。集合管でのアルブミンなどの再吸収が、集合管内部で炎症性シグナルを発生するかどうかについては、今後の解析が必要である。
|