研究課題
Sirt1活性化とmTOR制御作用、つまりオートファジーを誘発できる可能性げある抗糖尿病薬metforminは、血管内皮細胞でSirt1を標的として内皮細胞死を惹起するmiR-34aを抑制する効果があることを見出した。また、オートファジーの糖尿病腎症における意義をけんとうするため、Atg5ノックダウンによりオートファジー不全の培養血管内皮細胞を作成た。その結果、内皮細胞のオートファジー不善によってIL-6産生を介して内皮間葉転化を生じることを見出した。つまり、オートファジー機構の破綻によって、内間葉転化から腎線維化プロセスが進む可能性を示すことが出来た。さらに、内皮細胞特異的Atg5ノックアウトマウスを作成したところ、培養内皮細胞の結果と同様にIL-6産生を介した糸球体内皮細胞の間葉転化と腎の線維化が認められた。以上の結果から、miR-34aおよびIL-6をターゲットとした治療戦略が糖尿病腎症に最適である可能性を見出した。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 5件)
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