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2015 年度 実績報告書

C9FTD/ALSと孤発性ALSを繋ぐ病態機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 25670417
研究機関新潟大学

研究代表者

小野寺 理  新潟大学, 脳研究所, 教授 (20303167)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード神経病態 / RNA代謝
研究実績の概要

筋萎縮性側索硬化症(ALS)の研究は,近年飛躍的に進んでいる.中でも昨年のC9FTD/ALS (Frontotemporal Dementia and/or ALS)の原因遺伝子の発見は,極めて示唆に富む.見いだされた原因遺伝子は非翻訳領域のGGGGCC配列の増大であった.このような非翻訳領域のリピート病の病態機序は,筋緊張性ジストロフィー症,脆弱X症候群にて明らかにされており,スプライシング因子が,増大した繰り返し配列部に結合することにより,スプライシングの乱れが起こることで説明されている.一方,我々はTDP-43が多様なスプライシング体を持ち,一部は易凝集性を示すデータを得ている.このことから,C9FTDALSでは,スプライシング因子を介しTDP-43のスプライシングに影響を及ぼしTDP-43病理を呈すると推察した.本研究申請は,このスプライシング因子を特定し,両者の病態機序を繋げることを目的とする.GGGGCC繰り返し配列に結合する蛋白質の同定を試みG4C2繰り返し配列をもつRNAに結合する蛋白質をSDS-PAGEにて分離・展開した後にLC-MS/MSによる分析を行い,結合蛋白質を同定した.さらに既報からGGGGCC配列に結合すると考えられるいくつかのスプライシング因子が想定されている.我々は,TDP-43の自己発現調節機構の研究から,すでに主要なスプライシング因子である,SR蛋白,hnRNP蛋白の発現ベクター,siRNA,抗体を保有しており,それらの検討を行い、両者の核内挙動を明らかとした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 4件)

  • [学会発表] Depletion of TDP-43 induces mitochondrial fragmentation.2015

    • 著者名/発表者名
      Ito G, Koyama A, Shiga A, Hirokawa S, Toyoshima Y, Kakita A, Nishizawa M, Onodera O.
    • 学会等名
      ALS MND 2015 26th International Symposium on ALS/MND
    • 発表場所
      Orland (USA)
    • 年月日
      2015-12-11 – 2015-12-13
    • 国際学会
  • [学会発表] The SMN gene copy number states in Japanese ALS patients.2015

    • 著者名/発表者名
      T.Ishihara, S.Toyoda, A.Koyama, R.Nakamura, G. Tohnai, N.Atsuta, G.Sobue, M.Nishizawa, O. Onodera
    • 学会等名
      10th Brain Research Conference: RNA Metabolism in Neurological Disease
    • 発表場所
      Chicago (USA)
    • 年月日
      2015-10-15 – 2015-10-16
    • 国際学会
  • [学会発表] Detection of CRISPR/Cas9 induced-rare genome editing events by droplet-digital PCR.2015

    • 著者名/発表者名
      Siga A, Onodera O.
    • 学会等名
      10th Brain Research Conference: RNA Metabolism in Neurological Disease
    • 発表場所
      Chicago (USA)
    • 年月日
      2015-10-15 – 2015-10-16
    • 国際学会
  • [学会発表] Overexpression of intrinsic TDP-43 by disruption of the autoregulation in vivo.2015

    • 著者名/発表者名
      Akihiro Sugai, Taisuke Kato, Masatoyo Nishizawa, Osamu Onodera.
    • 学会等名
      EMBO | EMBL Symposia Mechanisms of Neurodegeneration
    • 発表場所
      Heidelberg (Germany)
    • 年月日
      2015-07-14 – 2015-07-17
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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