研究課題
発生期脳と同様に成体においても組織幹細胞を起点とする新生・再生機構が存在するが、個体の高齢化の中で組織再生能力を維持するためには、細胞の老化と細胞外環境である細胞外マトリックスの老化の両者を制御する必要がある。しかし、老化によるマトリクソーム(細胞外マトリックス集合体)変性の分子基盤は不明の点が多い。脳組織を例に挙げ、老化による(1)細胞外マトリックス構造、(2)細胞外マトリックス構成分子種、(3)細胞外マトリックス構成分子の翻訳後修飾(糖鎖修飾・蛋白糖化最終生成物AGEs)(4)マトリックスに結合するサイトカインの4つの変性過程を明らかにすることを解析し、疾患及び高齢者の脳機能活性化や細胞治療を組織新生・再生の至適環境を探索することを目指した研究である。成体神経新生領域の一つである老化脳室下帯の(1)細胞外マトリックスの構造(2)細胞外マトリックス構成分子種(3)細胞外マトリックス構成分子の翻訳後修飾として糖鎖修飾の変化を検証しその一部を論文投稿した(in revision)。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件)
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