GLP-1受容体刺激薬であるLiraglutideを肥満2型糖尿病モデルマウスに腹腔内投与すると、摂食量と体重の減少、高血糖の低下、肝臓でのFibroblast growth factor 21(FGF21)の産生増加を呈した。一方、内因性にGLP-1濃度を高めるDPP-4阻害薬を混餌投与して血中GLP-1濃度を高めても、摂食量、体重、血糖値、血中FGF21濃度の変化はなかった。これらの所見より、GLP-1受容体刺激薬はGLP-1濃度とは無関係に過食・肥満・糖尿病を改善する作用を有する事が示唆された。更にこの作用は視床下部のGLP-1受容体を介した反応であることが示唆された。
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