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2013 年度 実施状況報告書

内臓脂肪蓄積病態への腸間膜リンパ節の関与を明らかにする研究

研究課題

研究課題/領域番号 25670434
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関大阪大学

研究代表者

下村 伊一郎  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60346145)

研究分担者 福原 淳範  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00437328)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードメタボリックシンドローム / 内臓脂肪 / 腸間膜リンパ節 / 糖尿病 / 肥満
研究概要

マウスにおける腸間膜リンパ節切除モデルを作成した。
リンパ節切除モデル群とsham operation (Sham) 群にそれぞれ普通食、高脂肪高ショ糖食を摂取させ、4群間での体重、血糖、腸間膜脂肪組織におけるマクロファージ浸潤を測定した。
普通食群、高脂肪高ショ糖食群双方とも、リンパ節切除群とsham 群で体重差は認めなかった。普通食群では随時血糖の変化は認めなかったが、高脂肪高ショ糖食において、リンパ節切除群は血糖が高値であった。
私どものこれまでの解析では、腸間膜脂肪組織では普通食摂取状態においてマクロファージは観察されないが、リンパ節切除群では普通食においてマクロファージが浸潤しており、高脂肪高ショ糖食によってさらに増加した。
以上のことから、リンパ節切除モデルでは腸間膜脂肪組織におけるマクロファージの浸潤増加が、高血糖に関与する可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度の実験によって腸間膜リンパ節が、腸間膜脂肪組織の炎症状態の惹起に関与していることを見出した。
さらに、平成26年度の予定であった高脂肪高ショ糖食負荷による糖代謝異常、マクロファージ浸潤増加を見出しており、目標は十分に達成されたと考える。

今後の研究の推進方策

現在までの研究によって腸管膜リンパ節切除による重要なフェノタイプを捉えることができたので、次年度はmRNA測定や、FACSによる細胞腫の同定などの詳細な解析を行う。
腸間膜リンパ節切除によって変化するサイトカイン、リンパ球を明らかにすることで腸間膜リンパ節の内臓脂肪型肥満における意義を明らかにすることができると考える。

次年度の研究費の使用計画

平成26年度にFACSの抗体を大量に購入する予定であり、次年度使用とした。
研究に必要な糖代謝指標測定、FACS用の抗体、マウス、PCR関連試薬、RNA抽出試薬、遺伝子発現量測定試薬の消耗品に使用する。

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公開日: 2015-05-28  

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