癌での枠組みを超えたp53の新たな生理機能として、NASH・生活習慣病の病態形成にp53がどのようなメカニズムを介して関与するかを明らかにすることが期待されている。次世代型シークエンサー解析からグルタミン代謝に関与するPhosphate Activated Glutaminase (GLS2)を同定した。マウス肥満モデルにおいて、高脂肪食負荷マウスの脂肪や脂肪肝、NASH肝においてGLS2は有意に増加し、逆にHCCになると発現は低下していた。細胞レベルでのミトコンドリア機能制御能と肥満や腫瘍形成の動物モデル解析から、癌と生活習慣病を結ぶ分子機構に関与することが示唆された。
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