研究課題
挑戦的萌芽研究
組織線維化は細胞外基質が過剰蓄積した状態であり、全ての組織において認められる慢性炎症性疾患の終末期の病理学的所見である。本研究では、病原体センサーMincleが脂肪組織線維化に及ぼす影響を検討した。肥満の脂肪組織において、Mincleは主に炎症性M1マクロファージに発現することが明らかとなった。また、Mincleの活性化は線維化関連遺伝子の発現上昇をもたらし、脂肪組織において活性化線維芽細胞を増加させることが明らかとなった。以上により、肥満脂肪組織におけるMincleの活性化により脂肪組織線維化が増悪することが明らかになり、Mincle活性の阻害による新しい抗線維化療法の可能性が示唆された。
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