転写因子SF-1の新たな標的遺伝子GST-Aファミリーの転写調節機構を3C assayなどの高次クロマチン構造解析により明らかにし、すべてのGST-Aファミリー(GSTA1~A4)遺伝子が高次クロマチン構造変換を通してSF-1依存的に転写調節されていることが明らかになった。これはクラスターとして存在するGST-Aファミリー遺伝子が高次クロマチン構造変換を介して共通に転写制御されていることを示している。またGSTA1およびGSTA3はステロイドホルモンイソメラーゼとして働くことから、高次クロマチン構造変換の異常を介した先天性ステロイドホルモン産生異常症の原因となる可能性が示された。
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