本研究では脂肪酸修飾を有する新規生理活性ペプチドを同定し、細胞や個体レベルでの機能解析を行い、新たな生体調節機構を明らかにすることを目的とした。ラット脳よりペプチド画分を作製し、脂肪酸修飾構造を認識する抗体によるアフィニティ精製を実施した。精製サンプルに対し、質量分析計によるペプチドーム解析を実施したが、新規ペプチドは同定できなかった。同じ精製サンプルにおいて、グレリン免疫活性測定を実施したところ、脂肪酸修飾は有するものの、グレリンとは異なる免疫活性を有するペプチドの単離に成功した。現在、構造解析に向けて精製を進めている。
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