自己免疫調節遺伝子(Aire)欠損マウスにおいて、自己免疫性膵炎が発症し、その標的抗原が、Disulfide Isomerase(DI)である知見(Plos One 2013) を基に、ヒト自己免疫性疾患患者血清を用いた大規模スクリーニングを実施した。人工的に作成したヒトDI抗原を用い、Western Blot 法により自己抗体の検索を行った、自己免疫性膵炎、ブドウ膜炎、慢性胃炎(抗胃壁細胞抗体+)、慢性胃炎、GVHD、原発性胆汁性肝硬変、シェーグレン症候群、橋本病を合計200例検討したが、自己抗体の存在を検出することは、できなかった。今後、検査法の感度、特異度の改善が必要であると考えられた。
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