研究課題
平成26年度の研究は、前年度に引き続き、大脳皮質形成異常(FCD)および片側性巨脳症(HME)の病巣部神経細胞のゲノムDNAと同一患者の血液由来DNAによるエキソーム解析を進めた。50例の解析の結果、特定の遺伝子変異が約15%の変異アレル出現頻度で見つかった。この変異について、発現ベクターを構築し、HeLa細胞での解析を行った結果、gain-of-funtionであることがわかった。
2: おおむね順調に進展している
前年度で明らかにした、cell sortingによらない遺伝子解析法を行った結果、比較的容易で早い遺伝子解析を行うことができた。さらに、pyrosequence技術を導入したことで、正確に変異アレル出現頻度を測定することができるようになった。
平成27年度は、遺伝子変異の発現ベクターを胎生マウス脳室内に導入し、FCDやHMEの再現をはかり、てんかん源性を明らかにするとともに、小児期に起こる難治性てんかんの発症機序を明らかにする。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件)
J Neuropathol Exp Neurol
巻: 73 ページ: 798-806
Am J Pathol
巻: 184 ページ: 1843-1852
http://dx.doi.org/10.1016/j.ajpath.2014.02.022