尋常性乾癬皮疹部で発現亢進しているSLURP-2 (secreted Ly-6/uPar related protein-2)をヒト皮下脂肪細胞で過剰発現させると、脂肪細胞の分化、肥大化および成熟脂肪細胞の増殖を促進させ、抗炎症性サイトカインであるアディポネクチンの発現を低下させ、炎症性サイトカインであるIL-6やvisfatinの発現を亢進させた。また、血球とSLURP-2/FLAG遺伝子導入脂肪細胞との共培養では、IL-17、IL-1βの発現亢進を認めた。以上の結果から、SLURP-2は脂肪細胞の肥大化による炎症を誘導し、肥満による乾癬の難治化に関与している可能性が示唆された。
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