TENやSJSのin vitroモデルを作製するため、患者由来の3次元表皮(3D表皮)、患者の末梢血単核球(PBMC)、被疑薬を用いて検討した。最終的にモデル作製には至らなかったが、その過程で①抜去毛包からの3D表皮作製方法、②末梢血中にわずかに存在する、被疑薬や代謝物に反応するPBMCを増やす方法を開発した。しかし、被疑薬・代謝産物では増殖しない症例もあり、これらに加えて他の因子(物質、細胞等)も必要な場合が考えられた。また、PBMCを薬剤で活性化しても3D表皮の傷害が起きなかったことから、TENやSJSの表皮傷害は活性化したPBMCだけでは起こらず、他の要素(物質、細胞等)も必要と考えた。
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