定量的プロテオーム解析により、正常ヒト色素細胞と比較して悪性黒色腫細胞株にて高発現する膜タンパク質を探索し、癌抗原候補分子としてLSRを同定した。悪性黒色腫細胞株に本癌抗原候補分子が高発現することをFACS解析により明らかにした。また、悪性黒色腫組織中に本癌抗原が高発現することも免疫組織化学染色法により明らかにした。本癌抗原に対するニワトリ・マウスキメラモノクローナル抗体を6種類取得することに成功した。一部のクローンは癌抗原陽性細胞に対してin vitroで細胞増殖抑制効果を示したため、抗腫瘍効果の詳細な機序について、in vitroおよびin vivoで検証を進めている。
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