研究課題/領域番号 |
25670513
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
飯田 妙子 浜松医科大学, 医学部附属病院, 作業療法士 (70616474)
|
研究分担者 |
鈴木 勝昭 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00285040)
竹林 淳和 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (50397428)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 自閉症スペクトラム / ミクログリア / コリン系 / セロトニン系 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、自閉症スペクトラム障害(ASD)をもつ成人を対象にポジトロン断層法(PET)を行い、脳内の活性化ミクログリアがセロトニン系とコリン系という2つの主要な神経伝達系にいかなる影響を及ぼしているのかを調べることにある。 平成26年度は、前年度に引き続き成人ASD者、および、彼らと性・年齢を一致させた健常成人を選定し、活性化ミクログリアを標識する[11C](R)-PK11195とセロトニン・トランスポーターを標識する[11C]McN-5652との2種のトレーサーによるPET検査を施行した。 平成27年3月までに成人ASD者 10名、健常成人10名のPET検査を終了した。そのPET画像データの解析から、健常成人ではそうではないが、ASDをもつ成人ではセロトニン系の起始核を含む脳幹の[11C](R)-PK11195結合能が高いほど、大脳皮質の[11C]McN-5652結合能が低いという相関が認められた。しかし、その相関係数は統計学的に有意な水準ではなく、おそらくは検出力不足によるものと推測された。 今後、さらなる研究協力者を募り、本研究で得られた結果を検証する必要がある。
|