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2014 年度 実績報告書

不安定プラークの特異的イメージング:低分子人工抗体を用いた核医学診断薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25670522
研究機関北海道大学

研究代表者

久下 裕司  北海道大学, アイソトープ総合センター, 教授 (70321958)

研究分担者 志水 陽一  北海道大学, アイソトープ総合センター, 助教 (90634212)
趙 松吉  北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80374239)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード放射線 / 核医学診断 / 人工抗体 / 不安定プラーク / 組織因子
研究実績の概要

動脈硬化の臨床画像診断においては、早期治療を必要とする“破綻しやすいプラーク(不安定プラーク)”を的確に診断することが重要であり、不安定プラークを特異的に検出可能なイメージング剤の開発が切望されている。本研究の目的は、動脈内のプラーク破綻とそれに伴う血栓形成に深く関与する組織因子(Tissue Factor, TF) を標的とし、血中・非標的組織からの速やかな消失を示す低分子化抗体を母体骨格とした核医学分子イメージング剤を創製することにより、投与後早期に不安定プラークの特異的なイメージングの達成することにある。
平成26年度は①前年度に引き続きTFイメージング剤のTFに対する認識能の評価系を構築するとともに、②核医学分子イメージング剤の母体骨格となる低分子化抗体の作製に取り組んだ。具体的には、①表面プラズモン共鳴法によるTF認識能を測定するため、平成25年度に作成したTF recombinant proteinをセンターチップ(CM5)に固相化するための条件について検討した。その結果、pH5.0以下において十分固定化されることを見出した。②イメージング剤の母体骨格となる低分子化抗体として抗TF抗体のTF認識部位を含むFabフラグメント化抗体(TF-Fab)を選択した。TF-Fabは抗TF抗体(TF-mAb)をPapain消化することによりを得た。得られたTF-Fabの分子量は約50kDaであり、これまでの検討に用いてきたTF-mAb(150 kDa)と比べて低分子化に成功した。また、得られたTF-Fabについて、ニ官能性キレートであるHYNICを導入することにより99mTc標識が可能であることを見出した。

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公開日: 2016-06-01  

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