CF218F基を有するPETプローブの標識前駆体として、CBrF218Fの合成とその標識利用に挑戦した。18F-をマイクロリアクターでCBr2F2と反応させCBrF218Fを46±5%の放射化学的収率で得た。次に、CBrF218Fの分離精製をカラムと新規に開発した蒸発チップで試みたが、完全にCBr2F2を分離除去できなかった。次に、CBrF218FをタイロシンとDMSO溶液中で反応させO-[18F]トリフルオロメチル-L-タイロシンの合成を試みたが、目的物を得ることはできなかった。CBrF218Fは18F-トリフルオロメチル化の有望な標識前駆体として期待できないと結論した。
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