研究課題
挑戦的萌芽研究
「ヒト脳撮影用の超高分解能半導体PET装置」が完成した。これは、細かい加工が容易にできる半導体検出器を用いて、空間分解能が1mmを切る超高分解能PET装置を開発して、ヒトの様々な臓器の微細構造をふまえながら、その機能イメージングを行おうとする研究課題である。ヒト脳撮影用の超高分解能半導体PET装置を用いて、基本的な性能の評価を行った。実際にヒトを被写体として機能画像の撮影を行う場合には、脳内に分布した放射性薬剤から放出されるガンマ線が約15~20 cmの距離を飛行する間に生体組織による散乱や吸収を受けるため、その補正が大変重要な課題となる。本研究では、その補正法の確立のために、既知濃度のラジオアイソトープとしてフルオロデオキシグルコース(FDG)水溶液を充填した「ファントム」をPETで撮影し、画像データを解析した。その結果、残念ながら、当初予想されていたような脳の形態に対応したFDG集積画像を得ることができなかった。その一因としては、散乱線の処理や画像再構成法の問題などが考えられ、改善が必要であることが示唆された。この改善のために、かなり抜本的な再検討を行うこととなり、当初、平成25年度に計画していたT1研究テーマ「超高分解能PETを用いたヒト頭部撮影法の確立」の一環として、散乱線、組織吸収法等の確立を進めることとした。とくに、画像再構成計算用にコンピューターを購入した。撮影条件と画像再構成法の最適化を行った。
3: やや遅れている
本研究課題の現在までの達成度は、やや遅れている、であり、その理由としては、ヒト脳撮影用の超高分解能半導体PET装置は完成したものの、基本的な性能の評価を行った際に、残念ながら、当初予想されていたような脳の形態に対応したFDG集積画像を得ることができなかったからである。その一因としては、散乱線の処理や画像再構成法の問題などが考えられ、改善が必要であることが示唆された。この改善のために、かなり抜本的な再検討を行うこととなり、当初、平成25年度に計画していたT1研究テーマ「超高分解能PETを用いたヒト頭部撮影法の確立」の一環として、散乱線、組織吸収法等の確立を進めることとした。現在も調整作業を続けている。
ヒト脳撮影用の超高分解能半導体PET装置は完成したものの、基本的な性能の評価を行った際に、残念ながら、当初予想されていたような脳の形態に対応したFDG集積画像を得ることができなかった。その一因としては、散乱線の処理や画像再構成法の問題などが考えられ、改善が必要であることが示唆された。この改善のために、かなり抜本的な再検討を行うこととなり、当初、平成25年度に計画していたT1研究テーマ「超高分解能PETを用いたヒト頭部撮影法の確立」の一環として、散乱線、組織吸収法等の確立を進めることとした。現在も調整作業を続けている。平成26年度には、再度、試験的なファントム撮影実験を行い、さらに撮影条件と画像再構成法の最適化を進めて、本格的な撮影に進みたいと考えている。
本研究課題で使用を計画している超高分解能PET装置の初期性能評価の段階で技術的な問題が生じたため、当初予定していた予算を使い切らずに年度が終了することとなった。現在は装置の改善が進んでおり、再度、平成26年度中に性能評価を行う計画である。その性能評価試験の際の消耗品代などとして、翌年度分として請求した予算と合わせて支出する予定である。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 7件)
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