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2014 年度 実施状況報告書

AA-PET/CTによる粒子線照射時の生体内実線量分布を画像化する技術を確立する

研究課題

研究課題/領域番号 25670527
研究機関群馬大学

研究代表者

加藤 弘之  群馬大学, 重粒子線医学推進機構, 助教 (30334121)

研究分担者 白井 克幸  群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10400748)
河村 英将  群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80431716)
岡本 雅彦  群馬大学, 重粒子線医学推進機構, 助教 (10451725)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード放射線治療 / 重粒子線治療 / 自己放射化PET / 線量分布 / QA/QC
研究実績の概要

研究計画に基づき、従来の線量計で得られたデータに基づく治療計画装置(群馬大学設置,XiO-N)において、より精度の高い治療計画を行うための理論的再検討を行った。
従来の放射線治療計画装置では、静止した状態の情報のみに基づいて計算と評価が行われており、動きを含めた経時的変化をその評価の中に加えられて来なかった。そこで新たに、各状態に存在確率と掛け合わせ合算することで、経時的変化を内在した形で、放射線治療計画を評価する手法を考案し、従来の放射線治療計画よりも、より現実に起きる形に近い状態の評価が可能な理論を構築した。
具体的には、特に深部方向の線量分布が不均一になる炭素イオン線治療や陽子線治療のような粒子線治療において、従来の放射線治療計画では想定できなかったような、照射野中心域における線量の低下現象などを捉えることができた。これは十分な治療線量があっている範囲が、従来の放射線治療計画装置で想定されたものよりも、実際にはもっと少ない可能性を意味し、結果として、悪性腫瘍の局所再発など、従来の放射線治療計画装置では想定されなかった結果に結びつく可能性を意味している。
また、粒子線照射時の生体内実線量分布を画像化する技術を開発するにあたり、前立腺癌重粒子線治療後のMRI画像上の信号変化を解析し、治療時の線量分布図との相関について解析を行った。当解析によって、粒子線照射時の生体内実線量分布をより正しく把握できる可能性があると考えており、前述の新たに検討した理論を実証できる一つの方法になると考えている。
現在、前述の治療計画装置の原案について、学内における特許出願手続きを申請し、引き続き出願手続き継続している。また、上記案件について論文作成を行っているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究実績の概要で記載したごとく、新たな理論検討と、それに関する新たな解析研究を行っている。そのため、当初予定していたデータ取得に至っていないため。

今後の研究の推進方策

研究実績の概要で記載したごとく、新たな理論検討と、それに関する新たな解析研究を開始した。また、これらに関する特許出願手続き等を行っている。当初予定していた研究計画からは予定を変更することになっているが、最終的な目標とするところが変わるものではなく、新たな成果をまとめつつ、予定の研究を推進していく方策である。

次年度使用額が生じた理由

研究実績の概要で記載したごとく、新たな理論検討と、それに関する新たな解析研究を行っている。そのため、当初予定していたデータ取得に至っていないため。

次年度使用額の使用計画

上記のごとく、当初予定していた研究計画からは予定を変更することになったが、最終的な目標とするところが変わるものではなく、新たな成果をまとめつつ、使用計画についても、平成25年度、平成26年度に予定していた計画に基づいて、予定の研究を推進していく方策である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 重粒子線単独治療を行った前立腺癌症例における治療後1年間のPSA値の変化2014

    • 著者名/発表者名
      加藤弘之、河村英将、村田和俊、神沼拓也、石川仁、松井博、伊藤一人、鈴木和浩、大野達也、中野隆史
    • 雑誌名

      泌尿器外科

      巻: Vol.27 ページ: 1361~1363

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 重粒子線治療2014

    • 著者名/発表者名
      加藤弘之、大野達也
    • 雑誌名

      臨床腫瘍プラクティス

      巻: Vol.10 ページ: 312~315

    • 査読あり

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公開日: 2016-05-27  

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