本研究では診療に於いて頻回に撮像される躯幹部CT画像を非線形な手法により位置合わせを行うことで、正確な差分画像を作成可能とする手法を研究した。Euler-Lagrange 方程式を応用して求めるlarge deformation diffeomorphic metric mapping (LDDMM)法に基づくアルゴリズムで処理、結果を解析した。 肺腫瘍では、サイズ変化や消滅の評価が可能であるとともに新たな転移病巣を自動的な画像処理により検出できることがわかった。さらに腹部・骨盤にも適用・評価したところ、日常診療においてその検出が必ずしも容易ではない骨転移に対して非常に有用なことがわかった。
|