本研究は、膵β細胞に発現する標的分子に特異的・選択的に結合するPET/SPECT用分子イメージングプローブを開発し、それを用いて移植膵島早期の肝臓内における膵島の画像化およびその生着率の確認、再移植のタイミングを決めるための非侵襲的核医学イメージング法を構築することである。数十種類のプローブを合成、評価した結果、GLP-1受容体を標的として開発されたプローブを用いてSPECT/CT撮像を行ったところ、膵β細胞量のin vivo評価が可能であることが示された。本技術を応用することで、移植膵島量の定量化も可能と考えている。
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