研究課題/領域番号 |
25670544
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 独立行政法人放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
齋藤 俊行 独立行政法人放射線医学総合研究所, 重粒子医科学センター, 主任研究員 (90205667)
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研究分担者 |
小橋 元 独立行政法人放射線医学総合研究所, 企画部, 室長 (60270782)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 骨肉腫 / 血液 / 遺伝子発現 / バイオマーカー |
研究概要 |
2013年4月に科学研究費補助金の交付内定通知を受け本研究の予算根拠を得た段階で、ただちに機関内研究倫理審査委員会に研究計画を申請した。同年5月29日開催の研究倫理審査委員会にて審査を受け、同6月7日付にて一部修正での本研究承認通知を受領した。修正指示(説明文書および同意書の改訂)に対応し、同7月より重粒子線治療のため来院する骨肉腫罹患者への研究協力依頼活動を開始した。 同疾患では薬物療法を先行させてから重粒子線治療に入る罹患者が多く、1ヶ月以内に薬物療法を実施した症例が続き、多くは採血まで至らなかった。現時点で研究参加要件に適合する罹患者2名からの検体採取が実現している。 2014年度は、目標症例数5名を目指して引き続き検体採取に取り組む。遺伝子発現解析の測定精度を確保するため、核酸抽出以降の作業は目標症例数を確保した段階で全検体を同時処理する計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本実施状況報告書作成時点において、採取した研究用検体数がまだ目標症例数に達していない。これまでの当所重粒子医科学センター病院での骨肉腫治療実績数に基づき、平成25年度に同罹患者5名から検体提供を受ける研究計画を策定した。しかしながら当病院重粒子線による治療適応となり、かつ研究参加要件に適合した罹患者数が、同年度2名にとどまったためである。
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今後の研究の推進方策 |
本研究を推進するためにまず解決すべき課題は、研究参加要件に適合する骨肉腫罹患者の症例数を確保することである。骨肉腫はもともと稀少疾患であり、研究参加症例数を増やす方策をすぐに講じる目途は立たないが、化学療法剤の体内半減期などを精査して血液細胞への影響が及ばない範囲で適合要件の変更を検討しつつ、目標症例数5名を目指して引き続き検体採取に取り組むこととする。
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次年度の研究費の使用計画 |
「研究実績の概要」にて述べたとおり、研究参加要件に適 合する罹患者数が目標症例数に達せず、遺伝子発現解析作業を開始できなかった。同作業用消耗品は分子生物学用の各種酵素類が主であり、所期活性を担保して使用できるよう次年度購入としたため、次年度使用額が生じることとなった。 次年度使用額は2014年度に、当初予定していた消耗品の購入費にすべて充てる予定である。
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