センチネルリンパ節(SLN)内の転移状態をインビボで評価するために、SLN内の大部分を占める非がん部を構成する免疫細胞の状態を可視化することで、間接的に転移病巣の診断を可能とするサロゲート・イメージング技術の開発を目指した。 SLNに転移が生じる場合、早期よりB細胞が増加し、胚中心(GC)を形成することが分かった。蛍光タンパク質(tdTomato)を強制発現したEMT6乳癌細胞移植モデルを用いた実験から、このGCががん細胞の増殖に反応していることが示唆された。こうした転移の進展に伴い発現が顕著となる細胞の局在をイメージングすることで、SLNの転移状態の診断につながることを明らかにした。
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