研究課題
挑戦的萌芽研究
食餌性にラットの50%程度の大滴性脂肪肝モデルを作成し使用した。まず、脂肪肝グラフトに対する室温(20-25℃)灌流保存の効果を検討した。今日の標準的保存方法である単純冷却保存と比較して、灌流保存群では微小循環の改善、酸化ストレス障害の軽減、ミトコンドリアの保護効果が確認された。カルニチン、ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体アゴニストなど脱脂肪化促進候補因子を室温灌流保存液に添加したが、明らかな脱脂肪化所見は認められなかった。灌流温度の上昇や酸素運搬体の必要性が考えられた。
肝移植