研究課題/領域番号 |
25670559
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
神田 圭一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60295649)
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研究分担者 |
坂井 修 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10298432)
渡辺 太治 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20448723)
山南 将志 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (30438204)
中山 泰秀 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (50250262)
田地川 勉 関西大学, 工学部, 准教授 (80351500)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 生体内組織形成 / 小口径代用血管 / 自家移植 / DIY組織工学 / Shelf Ready Graft / 異種移植 |
研究実績の概要 |
平成26年度は支援技術を更に最適化し、作製された異種バイオチューブマトリックスを実際に宿主の動脈再建に用いて、組織治癒過程などヒトへの臨床応用の基礎となるデーター収集を開始した。 ●鋳型の最適化の後、ラット動物体内で作製したバイオチューブマトリックスをShelf Ready Graftとして保存した。一部は凍結保存とした。 まずマトリックスの処理法について検討を行った。①2%ホルムアルデヒド液、②2%グルタルアルデヒド液、③0.5%グルタルアルデヒド液、④70%エタノール液、⑤生理食塩水を用いて、それぞれ処理時間を5分~30分まで変化させて行い、最後に大量の生理食塩水で洗浄した。その後外科的ハンドリング評価のためにまず机上で血管縫合糸を用いて、チューブ同士の吻合を行った。ハンドリングでは、①10分③10分④20分のものが、縫合性では優れていると判断された。そこで、実際にビーグル犬の頸動脈への移植実験を行い、これらが外科操作性で良好であると再確認できた。●次に観察モデルとして、逆にビーグル犬で作成したバイオチューブをラット腹部大動脈に植え込んだ。抗原処理性を考慮し、③の処理を行ったグラフトを用いたが、1ヶ月目の評価で開存が確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在行っている動物実験の進行がやや遅れており、4月以降に動物納入を一部行う必要が生じた。また成果発表の為の旅費も必要となった。
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今後の研究の推進方策 |
現在追加実験を行い、最大6ヶ月までの観察を行う予定である。 また二段階移植を前提とした、動静脈シャントモデルについてもモデル開発を既に開始しているが、最適化をさらに推進する予定である。 27年度半ばあたりには予定通りの研究を終了見込みである。
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次年度使用額が生じた理由 |
現在行っている動物実験の進行がやや遅れており、4月以降に動物納入を一部行う必要が生じた。また成果発表の為の旅費も必要となった。
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次年度使用額の使用計画 |
27年度上旬~中旬には予定通りの研究を終了見込みである。 追加の動物および動物実験関連物品の購入と成果報告の旅費として使用する。
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