研究課題
27年度は26年度から行っている異種移植用マトリックスの化学処理の最適化を引き続き行った。結果として動物実験としては0.5%グルタルアルデヒド20分間の処理を行う事とした。ビーグル犬で作成した径2mmのバイオチューブを化学処理する事により、バイオチューブマトリックスを作成、生理食塩水で洗浄後、1週間凍結保存を行った。保存後マトリックスを解凍して、ラットの腹部大動脈に異種移植した。並行してこれまでの自家移植も行い、組織学的な比較を行った。最長1年間の開存が得られた。1年目では自家組織より内皮化などの組織化が遅れる傾向があったが、反面石灰化反応は少なく、興味深い所見であった。今後の展開として、脱細胞化などを含めた異種組織処理法の開発を進めて、異種バイオチューブ移植の新たな可能性を追求する予定である。
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J Artif Organs.
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巻: 18(4) ページ: 382-6
10.1007/s10047-015-0856-7.