酸素マイクロバブルによる血液酸素化を生体外(IN VITRO)で実験的に検討するため、 酸素マイクロバブル発生システムのノズルを実験用回路構築した。この装置を用いて①酸素流量、②酸素気圧、③血流量、④血流速度、⑤超音波振動の有無、⑥周波数、⑦振幅などを変化させて、微少なバブルを発生させた。 マイクロバブルの特性から、血液中の酸素マイクロバブルは合一せずに速やかにヘモグロビンに吸収され消失すると考え、カテーテルから酸素マイクロバブルを血中に投与することで静脈血を酸素化することを考案し、 1)血液ガス測定で血液の酸素化を比較して「最適なバブリング条件」を策定すると共に、2)フリーヘモグロビンの増加程度から「赤血球障害の程度」も観察し、3)動物実験において人工肺としての実用性を検討を行った。 動物体内(IN VIVO)での慢性的植え込み実験に際して、最適なバブル投与位置(上下大整脈・右房・肺動脈・左房)、酸素投与量の限界=最大補助機能および長期的補助した場合の問題点を機能的および形態学的に検討した。
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