酸素気泡で静脈血を酸素化する考えは従来からあるが、何れも気泡が融合して肺塞栓を来す。本研究では、マイクロバブルの特性を鑑み、血液中の酸素マイクロバブルは速やかに赤血球に吸収され静脈血を酸素化することを実験的に検討してきた。まず、酸素圧および流量を調節できる装置を試作した上で、細孔硝子体を先端に装着したノズルで水中に噴出した実験では、大小様々な気泡が生じることが判明した。このため1)酸素そのもの、および、2)先端ノズルを超音波振動させる、あるいは、3)ノズルの先端を横断する高速血流で酸素気泡を分断し気泡の融合の抑止と赤血球への吸収促進を検討している。
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