研究課題/領域番号 |
25670562
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究 |
研究代表者 |
谷水 長丸 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 准教授 (70197531)
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研究分担者 |
新本 弘 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 准教授 (00206335)
初瀬 一夫 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 准教授 (40082284) [辞退]
山本 順司 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 教授 (40342654)
平木 修一 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 助教 (40638839)
青笹 季文 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 講師 (40649034)
長谷 和生 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 教授 (50511268)
辻本 広紀 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 講師 (80554998)
檜 顕成 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (90383257)
上野 秀樹 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 准教授 (90597535)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 鏡視下手術 / 仙骨前隙 / 直腸後腔 / 正中仙骨動脈 / 献体解剖 / トロッカー刺入創 / NOTES / 単孔式手術 |
研究実績の概要 |
研究目的:遂行可能で安全且つ整容性に優れた鏡視下手術の可能性を探る為に、会陰部(仙骨前隙経路を利用したカメラポート)と臍部(鉗子操作ポート)を利用した新たな手技を開発する。 当該年度の研究実施計画通り画像データ解析を引き続き行った。 前年度より40例追加し71例で造影CTで正中仙骨動脈を確認できたのは69%だったが第5仙骨を超えて造影されたのはわずか4.2%だった。使用機器、撮像条件は前年度と同様だった。対象症例の男女比は38:33で、年齢は19歳から86歳(平均66歳)だった。平均体重は58kgで年齢や体重と描出率は関係なかった。仙骨岬角の角度は平均127.8度で、女性(126.8度)の方が男性(128.6度)より角度が小さかった。 組織学的検討では2頭のpigletで飼育実験をおこなったが、1頭は麻酔の問題で死亡した。残りの1頭で会陰部からtrocarを腹腔内に挿入、トロッカー抜去後に刺入創を縫合閉鎖し4週間飼育。その後犠牲死させ会陰から腹腔内まで、直腸後壁を含めた仙骨前部の組織を病理学的に検討した。HE染色標本を用いて瘢痕組織の形成または瘢痕化の傾向(繊維芽細胞の増生など)および炎症所見(炎症細胞浸潤など)の有無について評価した。Trocar刺入全経路に共通して炎症像はほとんど認められないが、小血管の新生が認められた。明らかな瘢痕組織の形成(瘢痕化)はみられないが、繊維系細胞の浸潤は比較的強く、肛門周囲軟部組織から筋層(肛門括約筋を含む)内部にわたり広範囲に中等度に存在していた。 献体(dedicating dead body)による正常解剖の確認のため献体を用いて会陰部からのtrocar挿入を2体に行い、会陰部から腹腔内まで問題なく挿入できた。ただし献体は薬液で固定されているため挿入時に血管の確認はできなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度の研究実施計画通り画像データの蓄積、解析を前年度の引き続き行い結果を得た。動物実験と飼育実験、組織標本作成を行い、評価した。献体による解剖を行いヒトでの正常解剖を確認した。
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今後の研究の推進方策 |
本法を用いた骨盤内手術が視野を確保するのが困難であるためファイバースコープやカプセル内視鏡を用いて動物実験を行う。 すべての成果を論文投稿する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度に追加実験が必要になり、それに伴い学会発表、英文論文投稿が次年度になった。
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次年度使用額の使用計画 |
英文論文、添削費、投稿費、海外学会参加費、旅費を予定している。
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