研究成果の概要(和文)本研究は有茎腸管グラフト内の充填肝組織片の急速な増殖環境下に肝幹様細胞を置くことで様々な増殖因子の影響によりこれが機能肝細胞に分化誘導され、それが体内型補助肝臓として機能することを期待して行われた。肝組織片と共充填した肝幹様細胞は60日後でも遺残肝組織の間に浸潤し、分裂、増殖、融合して肝細胞索類似の形態を形成し、各細胞間には類洞類似の細胞間隙も認められた。PAS染色でも陽性に染まり、ブドウ糖の代謝能を有していることが示唆された。本法により肝幹様細胞の肝細胞類似細胞への分化誘導が惹起され肝組織類似の組織構築がなされることが確認され、体内型補助肝臓作成への展望が示された。
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