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2013 年度 実施状況報告書

癌進展及び創傷治癒における脾臓由来マクロファージを用いた革新的治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25670583
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関九州大学

研究代表者

調 憲  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70264025)

研究分担者 副島 雄二  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (30325526)
池田 哲夫  九州大学, 大学病院, 准教授 (60585701)
吉住 朋晴  九州大学, 大学病院, 講師 (80363373)
池上 徹  九州大学, 大学病院, 助教 (80432938)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード肝臓外科学
研究概要

現在、脾臓と創傷治癒に関する本研究は進行中である。脾臓に存在する創傷治癒を促進する単球を同定、採取することで新たな創傷治癒の機序が明らかになる。さらにそれを促進することで臨床の場で創傷治癒遅延の患者に対して革新的な治療法を提供することができるようになる。
現在、C57BL/6マウスを用いて皮膚切開モデル(1.5cm長)、皮膚欠損創傷治癒モデル(1.5cmの皮膚欠損)を作成し、創傷治癒モデルを確立した。創傷治癒の評価項目として創耐張力、欠損面積、治癒日数、病理を損傷1、3、5、7日、14日、28日と経時的に観察することで、客観的な評価モデルが確立した。このモデルに脾臓摘出(同時、異時性)、及び破砕脾臓の腹腔内移植モデル、および標的となるマクロファージを再注入した群を作成し、創傷治癒力を比較検討する予定である。脾臓摘出マウスは安定的に作成することができるようになった。脾臓の破砕腹腔内散布は評価が困難であったため、現在、後腹膜への脾臓の移植を検討し、施行している。
一方、FACScanを用いて標的のマクロファージであるLy6C陽性/陰性の単球を採取、分離することに成功した。創部の治癒過程の病理組織標本を作成し、FKN、TGFβの免疫組織化学染色を行う。末梢血、骨髄、創傷局所へのLy6C陽性単球の浸潤も合わせて比較検討する。最終的には脾臓Ly6C陽性細胞を増殖させて、治癒力の促進を図ることを最終目標としている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

創傷治癒モデルの作成に時間を要した。また、その他の項目の検討は進んでいる。脾臓の移植モデルを完成させる必要がある。

今後の研究の推進方策

モデルが完成すれば脾臓のマクロファージのマーカーによる同定、採取は可能となっており、実験は飛躍的に進行する。

次年度の研究費の使用計画

創傷治癒モデルの作成に時間を要したために 当該年度にて使用できなった。
当初予定していた分析の実験を次年度行う為に必要な試薬を次年度繰越額165,636円で購入する。

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公開日: 2015-05-28  

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