研究課題
挑戦的萌芽研究
創傷治癒における脾臓マクロファージの役割を明らかにする目的で、マウス皮膚欠損モデルを作成し、FACScanにて創傷治癒に関連があるとされたマクロファージであるLy6Cの単球を採取、分離することが可能となった。皮膚欠損モデルに脾臓摘出を併設したが、創の縮小には脾摘群とコントロール群では明らかな差はなかった。肝癌に対する肝切除成績は、肝切除と脾臓摘出を同時に行った症例では脾腫のない症例と同等の生存率、無再発生存率で、脾摘により改善していた。免疫抑制性の環境を作り出している脾臓を摘出することで肝癌に対する免疫応答が改善した可能性がある。
肝臓外科学