研究課題/領域番号 |
25670591
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
山並 秀章 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 研究員 (70270840)
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研究分担者 |
佐藤 賢一 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), その他部局等, その他 (10282055)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 膵癌 / 微小環境 / Periostin |
研究概要 |
K-ras変異(膵特異的); Perisotin 発現消失マウスの作製 プロモーター領域にloxp-stop-loxp(LSL)配列が挿入され、Creリコンビナーゼの発現によりLSL配列が切り出されることによってK-ras のコドン12が変異活性型となるK-ras G12Dマウス と 膵臓前駆細胞で発現するpdx1のプロモーター制御下にCre リコンビナーゼを発現するマウス(Pdx1-cre マウス)を交配させると膵特異的にK-rasの変異が導入されたマウス(Pdx1-cre; K-ras G12D)が生じる。このPdx1-cre; K-ras G12D マウスは、ヒトと同様、膵に前癌病変(PanIN)を生じた後癌化する。癌化に約1年を要し、ほとんど転移を生じないことから膵癌化過程を詳細に検討するのに適したモデルである。Periostin-/-モデルはマウスPeriostin exon1をネオマイシン耐性遺伝子に置換することによって、作製された (J Exp Med 2008)。Pdx1-cre; K-ras G12DとPeriostin-/-マウスを交配させ Pdx1-cre; K-ras G12D;Periostin-/-マウスを作製した。また、このマウスにさらにLSL配列を含んだp53変異マウスを交配させ、Pdx1-cre;K-ras G12D; p53 R172H; Periostin -/- を作製した。その結果、Pdx1-cre; K-ras G12D;Periostin-/-マウスではPdx1-cre; K-ras G12D;Periostin+/+マウスに比べ前癌病変の形成が遅延していた。Pdx1-cre;K-ras G12D; p53 R172H; Periostin -/-マウスについては現在検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通りのマウスが作製でき、癌化に対するPeriostinの役割が解明されつつある。
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今後の研究の推進方策 |
予定通り、研究を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
マウスの作製に重点をおいたことによる。 作製されたマウスに発現する分子発現比較、組織における発現比較などを行うために、マイクロアレイや抗体などの費用に使用する。
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