研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、ウシBMECの過継代による老化モデル実験を行った。過継代P15~20 BMECにおいて巨細胞が出現し、β-galactosidase活性、活性酸素産生が増大していた。次いで、P5 BMECとP15 BMECで細胞の生死、アポトーシス、SIRT1発現を比較した。未刺激では差がなかったが、OGD/再酸素化の負荷刺激をすると、P15 BMECで細胞死、アポトーシスが増加した。一方、SIRT1発現は、P5 BMECでのみ負荷刺激後に増加した。この結果はSIRT1が細胞保護的に働いている可能性を示し、老化細胞でSIRT1の誘導がかかりにくいことが細胞の脆弱性に関連していることを想起させた。
脳血管障害