本研究計画は、①高感度MSイメージングを駆使してグリオーマの悪性転化に関わる候補分子を抽出、②抽出した候補分子から悪性転化マーカーを同定、③候補分子の詳細な解析からグリオーマ悪性転化の新規分子機構にアプローチすることを目的とする。平成25年度は、グリオーマ患者標本から、高感度MSイメージングに適した前処理の条件検討を行い、イメージング可能な条件を設定することに成功した。平成26年度は、高感度MSイメージングで同定した標的部位の組織採集から質量分析解析を行う前処理の条件検討を行った。その結果、グリオーマで発現が亢進する既知のタンパクの同定が可能となった。引き続いてグリオーマの悪性転化に関わる候補分子を同定に挑戦している。
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