研究課題/領域番号 |
25670628
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 独立行政法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
中山 泰秀 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (50250262)
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研究分担者 |
中山 敦好 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (10357676)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 頭蓋内ステント / 能動脈瘤治療 / 血管内治療 |
研究概要 |
(1)流体力学的機能評価:アクリル立方体を切削加工することで、瘤形状を内部に有する動脈瘤モデルを作製した。拍動流回路を用いた可視化実験によって、動脈瘤内の血流を停滞させながら、側枝血管の血流を維持できるカバーフィルムを作製し、孔の大きさ、形状、総面積の最適化を行った。臨床に則した動脈瘤モデルを作製することができた。回路には拍動流ポンプを装着させ、蛍光微粒子を流すことで流れを可視化した。流れはハイスピードカメラで観察した。 (2)カバードステントの作製:得られた孔のデザインで実際にカバードステントの作製を行った。事業化を最短距離で達成することをめざして、ステントプラットフォームから独自設計を行った。ステントのカバー化は既に開発したディッピング法によって行った。装置は全てロボット化させ、再現性を高くして、膜の厚さを任意に調節可能とした。また、多孔化はエキシマレーザー加工によって精密製作を行った。頭蓋内で使用可能なバルーン拡張型ステントは市販されていない。そのため複雑に屈曲した頭蓋内血管内で誘導できる柔らかいバルーンを特別に設計した。試作したバルーンにカバードステントをハンドクリンプによってマウントした。 (3)カバードステントの物性評価:柔軟性、拡張性などの物性を3点押し曲げ試験を評価した。頭蓋内での誘導性、操作性を血管内手術トレーニング評価シミュレーター(EVE)で評価した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度交付申請当初に計画していた研究項目の全てに着手でき、予定された成果が得られたため
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、当初の計画に添って研究を円滑に進めていくことで、研究目的は達成できる見込みであり、特に計画の変更は必要としない。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度使用額として、11,562円が発生したが、ほぼ計画通りに予算を執行することができた。 本年度の若干の次年度使用額に関しては、次年度の物品費に加えて執行する予定である。
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